Recombinant Virus Database
DNAzol Genomic DNA Isolation Reagentによる培養細胞ゲノムDNA抽出に関する標準操作手順書
- 1. 目的
- 1.1
- 本標準操作手順書はDNAzol Genomic DNA Isolation Reagentによる細胞ゲノムDNA抽出について述べたものである。
- 2. 試薬類
- 2.1
- DNAzol Genomic DNA Isolation Reagent(#10503-027)はGIBCO-BRL社製を使用する。
- 2.2
- 99.5%エタノール(#14713-95)、95%エタノール(#14711-15)はナカライテスク社製を使用する。
- 3. 培養細胞ゲノムDNA抽出の手順
- 3.1
- 付着細胞の場合、トリプシンを用い、2~5×106のmonolayerをはがして、1.5 mlのエッペンドルフチューブに細胞ペレットを作る。浮遊細胞ならば、 ~107の懸濁液を直接遠心し、1.5 mlのエッペンドルフチューブにペレットを作る。
- 3.2
- 1 ml のDNAzolを細胞ペレットの上に加え、ピペッティングして混合し、細胞の塊を残さないように懸濁する。
- 3.3
- 0.5 mlの99.5%エタノールを加え、5~8回転倒攪拌する。室温で1~分放置する。DNAzolとエタノールが均一になったことを確認する。雲のようなDNA沈殿が見えるはずである。
- 3.4
- 新しいエッペンドルフチューブに1 mlの95%エタノールを加えておく。マイクロピペットチップを使って、3.3のDNA沈殿をチップの先で巻き取って回収する。チップを95%エタノールのチューブに移し、素早く攪拌し、DNA沈殿を外す。
- 3.5
- DNA沈殿が入ったチューブを3~回で転倒攪拌して、一分間放置する。DNAペレットがはがれないように注意しつつエタノールを捨てる。
- 3.6
- 1 mlの95%エタノールを加え、同じようにもう一回DNAペレットを洗う。
- 3.7
- エタノールを完全に除き、適当量(50~100 μl)の滅菌蒸留水を加え、ピペッティングしてDNAを均一に溶解する。
- 3.8
- 分光光度計を用いて、波長260 nmでO.D.値を測して、DNAの濃度を計算する。
計算式:DNAの量(μg/ml)=O.D.260 ×50
O.D.260
x 50 = (μg/mL)
- 3.9
- DNA溶液を0.05 μg/μlに調製し、分注して-20oCで保存する。
保存場所:
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